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下水道汚泥の有効利用について

 下水処理場では汚水の浄化に微生物を利用しています。微生物は汚水中の有機物を取り込みエネルギー源として生命活動

を行い増殖していきます。

 必要量より増えた微生物は脱水後に下水道汚泥として民間業者へ産廃処分を委託しており、今年度は新潟県のセメント工場

でセメント原料として有効利用されています。

 処分委託にあたっては汚泥の成分を分析していますが、重金属等有害物質の含有量は基準値を下回っていることを確認して

います(表1)。

 

表1  公共下水道飯山終末処理場汚泥含有試験結果

項目 含有量(mg/kg)
2017/8/2 基準値*
ひ素 1.9 50
カドミウム 0.5 5
水銀 1.1 2
ニッケル 11 300
クロム 12 500
7 100
140 ーーー
亜鉛 370 ーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*基準値は「肥料取締法に基づき普通肥料の公定規格を定める等の件」

における 下水汚泥肥料の含有を許される有害成分の最大量による。

 

 もうちょっと詳しく・・

 全国的にも下水道汚泥は“廃棄物”として処分するのではなく、様々な方法で“有効利用”をしてい

ます。汚泥の利用方法は先のセメント原料化のほか骨材等の建設資材利用、肥料や土壌改良材とし

ての緑農地利用、バイオガスや固形燃料化等のエネルギー利用があります。また、汚泥から希少金属

等を取り出す研究も盛んにおこなわれ、その利用価値の高さから“宝の山”ともいわれています。

 またエネルギー的自立、CO2削減といった環境対策としての側面からもその利用方法に大きな注目

が集まっています。

 今後は飯山市においても “汚泥=地域の資源”として捉え、地域における最適な利用方法を検討し、

汚泥の処分に係る経費節減を図っていきたいと考えております。

 

 

 

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更新日 2017年12月06日