平成18年7月豪雨
災害のあらまし
梅雨前線の影響により、長野県内では7月中旬から下旬にかけて雨が降り続き、飯山市でも7月19日未明から千曲川が飯山観測点で警戒水位を超え、支流でも水位が上昇。流域の飯山・秋津・木島・常盤・太田・岡山地区などでは地元住民や消防団、飯山市建設業協会などが夜明け前から内水排除や堤防の漏水などの対応に追われました。
市では18日より警戒体制に入り、19日未明に警戒一次配備、同日朝には警戒本部を設置し、地区や消防団、建設業協会などと連携を取りながら、現地の作業や情報の収集・伝達などの対応にあたりました。
千曲川の水位は夜が明けてからも上昇を続け、19日昼過ぎには飯山観測点で8.6mの危険水位を突破、午後7時には9.75mを記録し、昭和58年の台風10号災害(柏尾・戸狩堤防が決壊)時に次ぐ、過去2番目の高水位を記録しました。
支流でも秋津・太田・岡山地区などで内水があふれ、一部地域には避難勧告も出されましたが、人的な被害はありませんでした。
災害の経過
7月19日 |
0:25 |
飯山観測点 警戒水位 |
7:40 |
警戒本部設置 | |
20日 |
16:00 |
飯山観測点 警戒水位下回る |
26日 |
8:30 |
警戒本部廃止 |
被害状況
浸水被害状況
(住宅) 床上浸水3戸、床下浸水10戸
(住宅以外) 浸水14棟
避難勧告世帯
32世帯 87名
その他の被害状況
・道路:冠水・土砂崩落等による通行止め…12か所(国道・県道・市道計)
・堤防漏水…9か所(樽川、千曲川)
・上下水道:下水関係…受電設備水没1か所(川面)、マンホールポンプ機能停止1か所(関沢)
・農地等:144ha湛水
・JR飯山線:豊野~越後川口間運転見合わせ(7月19日)
・学校…小中学校6校が休校(うち5校午後繰上休校)、高校4校が休校
・保育園…2園休園(うち1園午後休園)