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市長の部屋

2024年3月市議会定例会 開会あいさつ(2月22日)

 本日、3月定例会を招集いたしましたところ、議員各位のご出席を賜り、厚く御礼を申し上げます。

 開会に当たりまして、一言ご挨拶申し上げます。

◯能登半島地震 1日も早い復旧復興を

 まず初めに、この度の能登半島地震で犠牲となられました方々に深く哀悼の意を表するとともに、被災された皆様、また、ご家族・関係者の皆様に心からお見舞いを申し上げ、1日も早い復旧復興をお祈りいたします。飯山市にとりましても北陸地方には七尾市はじめ多くの観光交流都市がございます。市として可能な支援を行うべく、飯山市災害対策支援本部を設置して、支援物資の提供や職員派遣など、国や県をはじめ関係機関と連携を取りながら引き続き支援に努めてまいります。

○人口減対策は最重要課題

 さて、日本全体が少子高齢化に加え、人口減少時代のとば口に立つ中、昨年12月に国立社会保障・人口問題研究所が公表した「日本の地域別将来推計人口」によりますと、飯山市の総人口は2050年には2020年比で46.8%減の1万400人に減少すると推計されております。また、15歳から64歳の生産年齢人口は、2050年には2020年比で57.1%減の4327人に減少すると推計されています。もちろんこれは統計分析の推計値であり、何ら対策を講じない場合の警鐘と受け止めています。

 ところで、飯山市の昨年2023年の総人口の減少率は過去もっとも高いレベルの2.6%となりました。依然減少に歯止めが掛かっておりません。自然増減率は出生数が59人と著しく減少したことを受け、1.46%の大幅減少となりました。社会増減率は、女性の転出が男性に比べて多い傾向にあり、特に20代前半を中心として20代女性全般の転出が他の年代に比べ多い状況にあります。

 長野県全体では22年連続の人口減少となりましたが、うち自然増減数が20年連続の減少となった一方、社会増減数は2年連続の社会増となっております。

 そのような中で県内77市町村の中において飯山市の人口減少率は、直近四年間で、総人口の減少率でみると高い方から2020年は19番目、2021年は34番目、2022年は18番目、2023年は15番目となっております。

 飯山市の人口減対策は待ったなしの最重要課題であることは間違いありません。コロナの影響、それぞれの市町村の産業構造など含め、まだまだ分析が不十分ですが、あらゆる政策を動員し、しっかり取り組んでまいる方針でございます。県は秋頃を目処に人口対策を整理する方針のようですので、それに歩調を合わせ、市としても政策のとりまとめをしてまいる所存です。

◯北陸新幹線の延伸を契機として

 さて、来月16日には北陸新幹線が福井県の敦賀まで延伸し、信越自然郷におきましても地域観光へのインパクトは大変大きく、福井県や関西圏まで視野に入れた誘客の取り組みがより一層重要になってまいります。現在、敦賀市との観光交流都市の調印式を行う予定で協議を進めているところでございます。さらに、来年度は、大阪市と飯山市の提携50年の記念すべき節目を迎えます。両市において各種の記念事業を計画しており、これを契機にいっそうの交流が推進できますよう準備に万全を期してまいります。

◯誘客対策と移住者誘致

 先日開催されました第41回いいやま雪まつりは、主催者発表で4万5000人の来場者があり、昨年比1.5倍と急伸しました。このところのインバウンド需要の回復と相まって、コロナ五類移行後の人の流れの変化は顕著で、この流れを地域経済に取り込むべく誘客対策に対応してまいりたいと存じます。もうひとつ、将来につながる明るい話題としまして、雑誌「田舎暮らしの本」最新号の特集「2024年版住みたい田舎ベストランキング」の人口3万人未満の市において、飯山市は総合部門第6位、若者世代・単身者部門第2位など複数部門でランクインしました。移住者誘致は年々、自治体間競争が激しさを増しておりますが、移住希望者にとっても魅力的な地域を目指して引き続き移住定住施策に力を尽くしてまいります。

◯スキー競技で飯山勢が活躍

 さて、今冬も中高生たちによるスキー競技の嬉しいニュースが続々と届いております。野沢温泉村で開かれた全国中学校スキー大会では、クロスカントリー競技で上位入賞が相次いだほか、リレー競技では市内中学生が加わった長野県チームが男女とも優勝という素晴らしい成績を残しました。また、富山県で開催された全国高等学校スキー大会では、個人種目の上位入賞のほか、飯山高校スキー部が女子総合優勝及び男子総合準優勝を勝ち取り、女子クロスカントリースキー・リレー競技は7連覇の偉業を達成し、スキー飯山の名を全国に轟かせてくれました。選手・学校・保護者をはじめ関係者の皆様には、心からお祝いを申し上げますとともに、今後のさらなるご活躍を祈念いたします。応援いただいた市民の皆さんにも心から御礼申し上げます。

◯公約の重点政策をしっかり進める

 本定例会では、令和六年度予算案をはじめ、多くの案件を提出させていただいております。新年度事業への方針及び内容につきましては、この後、令和6年度施政方針及び議案の提案理由の中でご説明申し上げますが、新年度予算では公約の重点政策である「地域おこし協力隊事業」、「雪かき支援事業」、「除雪協力者への小型除雪機購入補助」、「学校給食費の五割負担軽減」のほか、城北小学校の建設や周辺道路の整備事業などもしっかり進めてまいる考えです。

 市制70周年を迎える令和6年度、飯山市の将来を見据えた課題の解決に着実な一歩を踏み出せますよう、議員各位のご審議をお願い申し上げまして、招集のご挨拶といたします。

 

令和6年度 施政方針(2月22日)

 令和6年3月定例市議会の開会に当たりまして、令和6年度に臨む、施政の基本方針を申し上げ、市民の皆様、並びに議員各位のご理解とご協力を賜りたいと存じます。

 

○「飯山郷創~世界にひらく 里山の未来~」の実現へ

 私が就任して2回目の新年度を迎えます。一昨年10月、市長に就任して以来、直面する諸課題の解決に全力を傾けてまいりました。人口減少・少子高齢化が顕在化する飯山市において、議員各位、市民の皆様及び関係団体の皆様等と議論を深めるなか、公約に掲げました「安心で安全な、住みやすい元気な地域づくり」に向けた雪かき支援事業の本格実施、「医療・福祉の充実、出産・子育てしやすい飯山市」では、学校給食費の保護者負担軽減や保育園における使用済み紙おむつの持ち帰り不要化など、「スポーツ・文化・芸術・歴史・伝統を活かした飯山市づくりによる観光振興」では、2028年国民スポーツ大会開催に向けた準備委員会設立などの取組、「産業振興、事業者支援」では、道の駅グランドオープンや飯山線サイクルトレインの検証実現など、そして「誰もが活躍できる地域づくり」の実現に向けたジェンダーフリーをテーマとした講演会の実施など、各施策に取り組んできたところです。各施策の展開による成果を、市民の皆様が実感として感じとっていただけるよう、新年度におきましても邁進する所存であります。

 市民・事業者・各種団体・行政など、まちづくりに関わるすべての担い手の皆様と問題意識を共有し、一緒に考え、協働でまちづくりを進めていけるよう、取り組んでまいります。

 

○国、県の状況

 ここで、市政を取り巻く国や県の状況等を申し上げ、ご理解を賜りたいと存じます。

 1月26日に閣議決定されました「令和6年度の経済見通しと経済財政運営の基本的態度」では、我が国経済は、コロナ禍の3年間を乗り越え、改善しつつあり、令和6年度の経済見通しにおいては、民間需要主導の経済成長が実現することが期待され、実質GDP成長率は1.3%程度、名目GDP成長率は3.0%程度、また、消費者物価は2.5%程度の上昇率になると見込まれております。

 国の新年度予算案は、「歴史的な転換点の中、時代の変化に応じた先送りできない課題に挑戦し、変化の流れを掴み取る予算」とされており、経済の好循環の起点となる賃上げの実現、「こども未来戦略」に基づくこども・子育て政策、DX・GX等構造的な変化と社会課題への対応等をポイントに、一般会計総額が112兆717億円と、前年度当初比で2兆3,095億円、2.0%減の予算規模となっています。

 

 長野県におきましては、「人口減少の緩和と適応、そして未来への挑戦」として、令和5年度からスタートした「しあわせ信州創造プラン3.0」の本格展開に向けた新年度予算案として、8つの「新時代創造プロジェクト」の具体化に向けた予算を計上するとともに、令和6年元日に発生した能登半島地震も踏まえ、本県において起こり得る大規模地震から県民の生命・財産を守るため、地震防災対策の抜本的強化のための予算が計上されたところです。新年度一般会計予算総額は9,991億円、前年度と比較し465億円、4.4%の減となったところです。

 

 このような状況の下、飯山市においては、令和7年度に開校となる城北小学校の整備をはじめ、防災・減災施設整備などの大型事業、老朽化が進むインフラ施設の長寿命化や2028年国民スポーツ大会開催に向けた取り組み、また、脱炭素の地域づくりや行政DXの推進など、様々な財政需要が見込まれております。事業実施に当たっての裏付けとなる市財政の厳しい状況に変わりはありませんが、時代の変化に対応する中で、事業の選択と重点配分をすることで、将来にわたり安定した財政運営を維持してまいりたいと考えております。

 市民各位、議員各位のご理解ご協力をお願い申し上げる次第であります。

 

○令和6年度予算案概要と重点施策

 それでは、新年度予算案の特徴と、施策の概要を申し上げます。

 予算総額は、一般会計で175億1千万円、前年度比12億4千万円、7.6%の増となり、過去最高の予算規模となりました。

 歳入は、市税については個人住民税における定額減税の影響を考慮し、前年度比6千9百万円減の23億2千百万円を計上、地方交付税は前年度比2億7千万円、4.8%増となる59億2千万円計上し、国県支出金のほか、ふるさと納税を活用した基金等の活用、市債等で歳入確保をいたしました。

 歳出においては、城北小学校の開校に向けた校舎建設及び周辺道路の整備や併設される児童クラブの整備に係る経費について重点的に予算を計上し、学校給食費負担軽減などの子育て支援や、地域おこし協力隊、集落支援員制度を活用した元気な地域づくりなど、公約に基づく重点政策と第6次総合計画に掲げる基本目標と整合を図りながら、目標達成への着実な推進に重点をおいた予算を編成したところです。

 

 以下、新年度の重点施策に関わる事業について、前期基本計画に掲げる5つの基本目標に沿ってご説明申し上げ、市の姿をご理解いただければと存じます。

 

 1つ目は、「美しい自然環境を守り、クリエイトするまち」づくりであります。

 自然環境保護に向けた温室効果ガスの排出削減及び2050年カーボンニュートラルの実現のため、公共施設照明のLED化や学校教室における断熱改修実証試験など、脱炭素の地域づくりを進めるため、出来るところから取り組んでまいります。

 現在10名の隊員で地域課題の解消等に向けた活動に取り組んでいただいております地域おこし協力隊については、新年度内において新たに20名を任用し、地域外の人材の知識・経験・感覚を積極的に受け入れ、地域資源の魅力化や付加価値の創出を図ってまいります。

 関係人口創出に向けた取組といたしまして、姉妹都市提携50周年となる大阪市や、本年3月の北陸新幹線敦賀延伸を機に、各都市からの誘客に加え、市民レベルでの交流活動が活性化するよう、準備を進めてまいります。

 

 2つ目は、「未来を拓く子どもたちが育つ共育のまち」づくりであります。

 城北小学校の校舎建築工事に併せて、新たに設置する児童クラブや登下校用のスクールバスなどの環境整備に加え、統合後もスムーズに児童が新しい小学校での学校生活が始められるよう、4小学校での交流活動も継続してまいります。

 子育て世代支援として令和5年度から段階的に取り組んでおります小・中学校給食費の負担軽減につきましては、新年度から軽減率を現行の4割から5割に拡充し、保護者負担の更なる軽減を図ってまいります。

 また、新年度より新たに「飯山市こども女性家庭センター」を設置し、妊娠期から子育て期の不安や困りごとに対応する窓口を一本化し、ワンストップとすることで、市民の皆様が相談しやすい環境を整えてまいります。

 

 3つ目は、「世界に誇れる技術を持ち、産業が活発なまち」づくりであります。

 市の基盤産業である農業において、新規就農者支援などにより担い手確保・育成に引き続き取り組むほか、多くの方からおいしいと評判をいただいている飯山産米のブランド化に向け、有機米など健康増進に繋がる米生産への取組研究など、食べる人・つくる人・調理する人など関係する多くの皆様との情報交換や意見交換をする中で、高付加価値化に向けた取組を推進いたします。

 林業につきましても、森林環境譲与税の本格交付を迎えていること、広葉樹の有利販売の可能性も指摘される時代の流れが始まっていることなどを踏まえ、森林・林業・林産業という大きな枠組みの中で、次の時代に向けて勇気をもって振興策を講じていかなければなりません。

 以上のような状況に則し、農林業の維持及び振興に向けた法人の設立について、その要否を含めて調査・研究を深め、令和7年度予算において結論をお示ししてまいります。

 観光施策としては、東京・大阪でのマスコミ懇談会等、発信力強化による取り組みを通じた誘客促進のほか、インバウンド推進に向けて海外でのトップセールスにも取り組んでまいります。

 

 4つ目は、「一人ひとりが生きがいを持って挑戦できるまち」づくりであります。

 誰もが活躍できる場づくり、そして、多様性を認め合う地域づくりに向け、令和7年度を開始年度とする第5次男女共同参画計画の策定を進めます。

 2028年国民スポーツ大会の開催に向け、昨年11月末に設立された飯山市準備委員会の活動支援及び競技施設等の整備の検討、また、選手育成及び競技役員の育成にも取り組んでまいります。

 寄贈いただいた絵本を活用した絵本の読み聞かせ会の実施等に加え、市図書館への子どもの絵本の部屋の整備など、多くの方が絵本文化に触れ、絵本をキーワードとした世代や地域を超えた交流拡大に繋がる取組も進めてまいります。

 

 5つ目は、「安全で安心して暮らしを愉しめるまち」づくりであります。

 冬期間も不安なく安心して住み続けられる地域づくりを進めるため、雪かき支援事業による除雪困難世帯への支援の継続、また、住み慣れた地域において安心して暮らすための高齢者冬期共同住宅事業の実証試験に引き続き取り組むほか、新たに除雪協力者への小型除雪機等購入に係る補助制度を設け、除雪体制の維持及び新たな担い手の確保を図りたいと考えております。

 防災減災に向け、千曲川堤防内水排除設備の設置や災害に備えた備蓄物資及び備蓄倉庫の整備等、災害対策の強化に取り組みます。

 

 以上、新年度の重点施策に関わる事業の概要を申し上げました。

 なお、各施策の推進に向けた組織体制の整備として、災害対策、国民保護など、危機管理の総合的な調整・推進を図る危機管理部を新たに設け、また、農林業の維持・振興、観光業をめぐる急速な環境変化への対応などに向け、現在の経済部を農林部及び商工観光部とし、きめ細やかで迅速な施策推進に取り組んでまいります。

 

 令和6年度は、市制が施行され70周年を迎える節目の年であります。

 第6次総合計画の基本構想に掲げる将来のまちの姿「飯山郷創(きょうそう)~世界にひらく 里山の未来~」の実現に向け、「誇りある郷(ふるさと)」として飯山市を発信し、訪れたい・住みたい・暮らし続けたいと思われる「世界に誇れる里山づくり、世界中から訪れたくなる里山づくり」に取り組んでまいります。

 市民の皆様の一層のご協力をお願いするとともに、議員各位のご支援ご協力を心よりお願い申し上げ、所信表明と致します。

 

飯山郷創 世界にひらく 里山の未来(年頭ごあいさつ)

  

 今年もどうぞよろしくお願いします。

 令和6年能登半島地震により、亡くられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被害に遭われた方々に心からお見舞い申し上げます。



○鳥獣被害対策

 昨年10月に熊の被害で1名の尊い人命が奪われるという痛ましいできごとがありました。痛恨の極みであり、改めてご冥福をお祈りします。
 鳥獣被害対策、特に熊被害対策について、雪解け時期から対策に取り組めるよう、有識者から指導をいただきながら検討を進め、できる限り新年度予算に盛り込みます。

○駅前ホテル建設

 民事調停の場を通じ、できるだけ早期に事業者と合意できるよう努力します。

○治水対策

 城山雨水排水ポンプ場の完全復旧および整備工事が完了しました。市街地については、さらに有事の貯水能力を高めるため、雨水貯留施設の整備を順次進めていきます。
 蓮の遊水地整備については、大切な先祖伝来の農地を提供くださる地元の皆さまの思いを受け止めながら課題解決を図り、事業を推進します。
 また、昨年水防拠点となるM I Z B E(みずべ)ステーションが国土交通省に登録され、今年はその具体化に向けての検討を進めます。

○除雪対策

 高齢者など自力で自宅の除排雪ができない方のために創設した雪かき支援事業の本格実施となりました。建設業協会、シルバー人材センター、各地域の除雪支援隊の皆さんなどのご協力のもと、冬期の安全・安心を確保します。

○子ども子育て支援

 昨年の紙おむつ持ち帰り不要化、学校給食費無償化第一弾(保護者負担 4割軽減)、18歳までの窓口医療費完全無料化に続き、生活応援券の18歳以下のお子さん分の上乗せを行います。さらに学校給食への減農薬で栽培されたお米の導入などについて、新年度予算で具体化できるよう進めます。

○健康のまちづくり

 昨年は、健康のまちづくり友好都市連盟に32番目の自治体として加盟し、福井大学医学部の井階友貴教授による健康まちづくりの講演・パネル討論などを3回開催しました。
 今年はこの流れをさらに推し進め「自分の健康を自分で守る」という意識のもと、人口減少・医療介護資源が不足する時代に、何ができるかについて、皆さまとともに考えます。

○飯山市新総合計画の描く世界に向け
 (2023年~2032年)

 将来のまちの姿である「飯山郷創(きょうそう) 世界にひらく 里山の未来」の実現に向けて取り組んで2年目になります。今年は、市制施行70周年という大きな節目にあたります。これを機に飯山市新総合計画の描く世界の実現に向け、具体化すべく全力で取り組みます。
【世界にひらく】
 北陸新幹線が3月16日に福井県敦賀市まで延伸することを機に、世界に飯山市を発信するため、大阪・近畿圏を含め、沿線自治体としっかり交流を深めます。
【里山】
 飯山市民にとってもなじみの深い、そして縁の深い高野辰之作詞の「唱歌 ふるさと」「唱歌 朧月夜」が生まれ、今年で110年を迎えます。両唱歌とも里山を描いた天下随一の唱歌です。同じく飯山に縁がある瀬田貞二(再話)・赤羽末吉(画)の絵本「かさじぞう」には、私が思い描く冬の飯山の里山があります。
 里山は全国に数多くあります。飯山に縁のある作品の由来や内容を市民の皆さんと共有しながら、この地域ならではのオンリーワンの里山を広く発信します。
 例年、いいやま菜の花まつりで開催されている朧月夜音楽祭。この節目に皆さん、一緒に盛り上げましょう!

○大阪市との姉妹都市交流50周年

 スキーの縁で大阪市と取り交わした「スポーツ交流スキー姉妹都市宣言」から50年目の年となります。
 現在も大阪市との交流は盛んで、飯山市で開催している「大阪市障がい者スキー教室」は、今シーズンで50年目となります。このほか、大阪市コミュニティ合唱祭への参加や例年開催している「日本古楽アカデミー・バロック音楽飯山公演」など音楽を通した交流も続いています。昨年は、50周年記念事業として大阪市の花博記念公園鶴見緑地で菜の花の種まきを行いました。今後も50周年の節目を迎えるにあたり、多彩な事業を進めます。

○農業基盤の整備

 昨年「日本の食の危機」と題し、東京大学大学院農学部の鈴木宣弘教授にご講演いただいた農業の現状と改革を参考にさせていただき、化学肥料の低減や堆肥等の国内資源の活用など、環境にやさしい農業の推進のため、新年度に必要な予算を計上します。また、農業基盤を維持するため、新たな農業振興組織等の創設の有効性について、他市町村等の状況を研究し検討を進めます。

○地球温暖化防止に向けた取り組み

 「第3次飯山市環境基本計画」に掲げた2030年度までに二酸化炭素排出量を62%削減(2010年度比)という目標。これに向け、公共施設のL E D 化を行うとともに、この取り組みを市内全域に広めたいと考えています。また、窓の断熱化などの住宅の断熱化も、引き続き取り組みます。これらの取り組みにより、快適な生活とエネルギー消費に伴う二酸化炭素の排出削減の両立が図られ、地元業者が施工することで地域への経済効果も考えられます。地球の温暖化防止のため、今後も力を尽くします。

○観光新時代への対応

 インバウンドの伸展、 宿泊税導入の議論、スキー場や宿泊施設などの経営者が変わるなど、観光新時代ともいうべき大きな変化が生まれています。
 この中で、この地域ならではの里山の自然、文化、環境を磨き、活用し、サイクルツーリズム、カヌー、ラフティング、トレッキング、スキー、スノーボード、雪ちゃりなどのアクティビティをさらに充実させることで、持続発展できる観光を目指します。

○スポーツ・文化振興

 北信州ハーフマラソン大会や市駅伝大会の開催など、各種スポーツ大会を開催し、スポーツのまちづくりを推進するとともに、2028国民スポーツ大会に向けて、飯山市で開催するスキー競技、カヌースプリント競技の準備を着実に進めます。
 文化面では、飯山市出身の児童文学・文化評論家の上野明雄氏から恵贈いただいた約1万冊の児童図書を活用し、絵本のまちづくりを進めます。
 飯山市文化交流館なちゅらなどを活用し、多数の人たちの交流が、さらに盛んになるよう取り組みます。
 
 昨年1年間の飯山市の人口減少は、飯山市にとって厳しいものです。皆さまとともに、この難局を乗り越えて行きましょう!

  

公務日程

3月11日〜3月24日の日程について掲載しています。

フォトレポート

 

 

飯山市とユーグループとの災害支援・ゼロカーボン等に係る連携協定の締結式(令和5年9月25日)

飯山市とユーグループが保有する知的・人的資源を有効に活用し、相互の連携及び協力を強化することにより、災害支援・ゼロカーボン等の実現を図るため、 連携協定が締結されました。

協定締結後には、ユーグループが用意した電気自動車の見学が行われました。

  

フォトレポート
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更新日 2024年03月19日