原子力規制委員会による東京電力・柏崎刈羽原子力発電所の運転禁止命令解除に対する見解
令和5年(2023年)12月27日
飯山市長 江沢 岸生
12月27日、原子力規制委員会による東京電力・柏崎刈羽原子力発電所の運転禁止命令が解除されたことを受けて、今後、原発再稼働に向けた動きが活発化するものと考えられる。
当市は、長野県の最北端に位置し、原発から半径50km圏内に市域北部が含まれる自治体として、この動向を非常に注視している。
下記の点から、柏崎刈羽原子力発電所の再稼働は容認できない。
記
1, 原発の規模と原発からの距離
柏崎刈羽原子力発電所の規模・距離等の点で、当市も特別の注視をする必要がある。
柏崎刈羽原子力発電所は、飯山市役所庁舎から直線距離で約67km、市内岡山地区には柏崎刈羽原子力発電所から50km以内の地域もある。
柏崎刈羽原子力発電所が全機フル稼働すれば約800万kWという世界最大の原発基地である。福島の例でも150km~250km圏まで危機にさらされている。
さらに、日本は世界最大の地震国であることを改めて認識しなければならない。
2, 企業体質
東京電力は、福島第一原子力発電所の事故後もセキュリティ上の過ちなどを繰り返しており、非常に危惧している。東京電力の体質が明らかに改善されたとは言えないため、企業体質の課題をしっかり考える必要がある。