特殊詐欺の手口

「特殊詐欺」とは、以下のような詐欺の総称をいいます。

近年では手口も巧妙化し、新たな詐欺が現れるなど、相談件数・被害件数ともに依然として増加しています。

被害に遭わないためには、詐欺の手口を知ることも重要です。

 

代表的な特殊詐欺の手口 

〜 オレオレ詐欺 〜 (発展型:カード詐取詐欺)

電話で「オレだよオレ」と家族を装ったり、警察や弁護士などの名前を出し、トラブルに巻き込まれたなど様々な理由をつけて現金などをだまし取ろうとします。

●電話で子供や孫を装い、「交通事故で相手を怪我させてしまった。示談金が必要」「借金の連帯保証人になってしまった。会社まで取り立てにこられてクビになりそう」などと言って現金を振り込ませる。

●電話で警察官や弁護士を装い、「お子さんが交通事故で人に怪我をさせてしまった」「旦那さんが痴漢で捕まった」などと言って、示談金や保釈金などの名目で現金を振り込ませる。

●金融機関や警察などを装い、「詐欺グループが持っていた名簿にあなたの名前が載っている」「カードが不正利用されている」などと言って、カードを受け取りに訪問し、だまし取る。

●被災地や貧困諸国への義援金など、寄付活動を装って現金を振り込ませる。

 

〜 架空請求・不当請求詐欺 〜

インターネットの有料サイトの利用料や大手通販業者からの架空の請求をでっちあげ料金の支払いを要求してきたり、「民事訴訟」「最終通達」といったハガキやメールなどを送り付け、裁判を起こしたかのような文面で不安にさせ、連絡をさせようとしてきます。あらかじめ公的機関や名の通った大手事業者を装うハガキやメールを送り、連絡をさせ、個人情報を聞き出したうえで、その情報をもとに後日請求を行う手口もあります。

●メールやハガキで、実際には利用していない有料コンテンツの登録料、利用料が未納であるとかたり、現金を振り込むように要求してくる。

●メールやホームページに添付されたURLや広告をクリックしただけで「登録完了。○日以内に登録料を支払え」と請求してくる(ワンクリック詐欺)。

●携帯電話などに見知らぬ番号からの着信があり、その番号にかけ直すと出会い系サイトやアダルト系の番組に繋がり、すぐに通話を止めてもその料金を請求してくる。

 

〜 還付金詐欺 〜

電話でATMに誘導し、税金や保険料、医療費等の還付金を受け取る手続きと騙して現金を振り込ませます。

1.公的機関(市役所、年金事務所、税務署等)の職員を装い「○○金の過払い分が還付金として受け取れます」と電話をしてくる。

2.ATMコーナーまで誘導し、ATMコーナーに着いたら携帯電話で電話をするように指示してくる。

3.ATMコーナーに着いて電話をすると、「還付金を受け取る手順(手続き)」と言ってATMの操作を指示してくる。この時、口座名義が個人名など疑問を持ち質問すると「システムのエラーのため」と言って操作の指示を続けてくる。

4.相手の指示どおり操作が終了すると相手はすぐに電話を切る。還付金が振り込まれたと思い明細(残高)を確認すると、残高が逆に減っている。

 

〜 融資保証金詐欺 〜

金融機関を装い、ダイレクトメールや雑誌広告などで「無担保、低金利、保証人不要、即日融資」などと勧誘し、申込をすると「保証金」「ブラックリスト抹消料」などと称して、現金を振り込ませます。なかには、実在する金融機関や貸金業者、関連会社を装い、「当社の名前をかたる悪質な業者にご注意下さい。」などと記載している場合もあります。

●「あなたはブラックリストに登録されておりご融資できません。しかし、保証協会に保証金を納めればデータを抹消する事ができ、融資を受ける事が可能になります」

●「病気等で仕事ができず、返済が滞った場合に備えて、あらかじめ保険料を納めてください。完済後にお返しします」

●「信用を見るため、保証金として10万円送金してください。確認が取れましたら希望金額を一括でご融資いたします」

 

その他の詐欺の手口

~金融商品等取引名目詐欺~

「必ずもうかります」「この案内が届いた方しか買えません」「後日返金されます」などと言い、金銭を要求してきます。

 

~ギャンブル必勝法情報提供名目詐欺~

「絶対に当たります」「あなたにだけ教えます」「会員登録料が必要です」などと言い、金銭を要求してきます。

 

~異性との交際あっせん名目詐欺~

「女性(男性)があなたを気に入っています」「デートするだけでお金がもらえます」「やり取りのためにポイントを購入してください」などと言い、金銭を要求してきます。

 

「あわてず・急がず・冷静に」 被害に遭わないためにまず確認を

●少しでもおかしいと思ったら、迷わずご相談ください! →飯山市消費生活センターについて

●都合の良い話、うまい話はまず疑いましょう。

一人で判断せず、必ず家族や警察、消費生活センターなどに相談しましょう。

●電話で事実を確認する場合は、ハガキやメールなどに書かれているものや、憶えの無い着信番号、電話の相手が指定してきた電話番号には安易に電話せず、自分で連絡先を調べて確認するようにしましょう。

●事前に家族や本人の電話にイタズラ電話を連発し、携帯電話の電源を落とさせ、連絡が取れないようにしていたという事例もあります。本人に連絡が取れなかったとしても、あわてずに勤務先や友人などに確認しましょう。

●家族の合言葉を決めておきましょう。

●家族を装い、加害者になってしまったと相談してくる役、その被害者と名乗る役、仲裁しようとする警察や弁護士役など、数人が役を分担して電話をしてくる劇場型のものもあります。

●大手の業者の名前を使ったり、大手の業者と間違えてしまうような紛らわしい名前を使う事があるので、注意しましょう。

●ATMで還付金を返還することは絶対にありません。ATMの操作を指示してきたら還付金詐欺を疑いましょう。

●現金書留・小包・普通郵便・バイク便などで、現金や為替を送らせる手口の振り込め詐欺も発生していますので、ATMと同様に注意が必要です。

●正規の貸金業者は、融資を前提として現金を振り込ませる(送金させる)事はありません。

●プリペイドカード等の電子マネーを悪用した詐欺も増えています。コンビニ等でプリペイドカードの購入を指示された場合は詐欺を疑いましょう。

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更新日 2020年11月16日