暑い夏、命と健康を守るために、熱中症に注意しましょう!
気候変動の影響に伴う平均気温の上昇により、熱中症による国内の死亡者数は増加傾向にあります。
特に、梅雨明け後から8月の盛夏期にかけては暑い日が続き、熱中症の発症リスクが高まりますので
命と健康を守るために適切な熱中症予防行動を取りましょう。
熱中症とは
暑い環境で体温の調節ができなくなった状態で、めまいや吐き気、頭痛、失神等
様々な症状をきたし、最悪の場合は死に至る疾患ですが、適切な予防行動を行えば防ぐことができます。
熱中症予防のために
1,暑さを避ける
*扇風機やエアコンで温度をこまめに調節しましょう
*遮光カーテンやすだれ、打ち水等を利用しましょう
*外出時には日傘や帽子を着用しましょう
*天気のよい日は日陰の利用、こまめな休憩をとりましょう
*吸湿性・即乾性のある通気性のよい衣服を着用しましょう
*保冷剤、氷、冷たいタオルなどで、からだを冷やしましょう
なお、熱中症警戒アラートが発表されている場合は、不要・不急の外出はできるだけ避けましょう
2,こまめに水分を補給する
*室内でも、外出時でも、のどの乾きを感じていなくてもこまめに水分・塩分などを補給しまししょう。
3,熱中症の症状
めまい・立ちくらみ・生あくび・大量の発汗・筋肉痛・筋肉のこむら返り等の症状があり、さらに病状が
すすむと、集中力や判断力の低下、倦怠感や虚脱感・嘔吐などが発症する場合があります。
4,熱中症が疑われる人を見かけたら
*エアコンが効いている室内や風通しのよい日陰などの涼しい場所へ避難しましょう
*衣服をゆるめ、からだを冷やしましょう(特に首の周り、脇の下、足の付け根など)
*水分・塩分・経口補水液などを補給しましょう
応急処置をしても症状が改善されない場合は医療機関を受診しましょう
また、自分で水分補給ができない・応答がおかしい等の場合はためらわず救急車を呼びましょう
5,その他
暑さの感じ方は人によって、また、その日の体調によっても異なります。さらに、室内でも熱中症は
発症しますので、こまめに室温や外気温を測定し、室内の温度調整にも心がけましょう。
熱中症患者のおよそ半数は65歳以上の高齢者です。高齢者は暑さや水分不足に対する感覚機能や
暑さに対するからだの調節機能も低下しているので注意が必要です。
また、子どもは体温の調節能力がまだ十分に発達していないので気を配る必要があります。
障がいのある方は自ら症状を訴えられない場合があるため、特に配慮しましょう。
参考
・環境省 | 熱中症予防情報サイト |
・厚生労働省 | 熱中症関連情報 |
・気象庁 | 熱中症から身を守るために |
・総務省消防庁 | 熱中症情報 |