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トップページ » 市役所の組織機構 » 市民学習支援課 » ふるさと館 » その他 » 飯山三十六景のご紹介 » 11 ブランコ(飯山三十六景)
紅葉の美しい秋の日に、僕らは山寺へ出掛けた。 古い鐘つき堂があり、みんなで撞木(しゅもく)の上に登った。
「ねえ、この鐘の音、聞いてみたくない」と言うと、みんな、いたずらっぽくニカッと笑った。 「よし、タイミング良く揺すろう」 網にぶら下がった二人が体を揺らす。 「ほら、少し動いた」 上の者がそれに合わせて漕ぐ。ブランコの要領だ。 「ソーレ、ソーレ、ソーレ」 撞木はだんだん、だんだん大きく揺れ出した。そして一気にみんなの体重を撞木に預けた。 ゆらゆら、ゆらゆら、撞木ゆらゆらゆらゆら、ゆらゆら、ブランコゆらゆら
大きく、大きく、大きく揺すって
もっと、もっと大きく漕いで
紅葉の山に響く鐘