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飯山三十六景 ~雲のパラグライダー~ 

 

 雨上がりのまぶしい光を受けながら、仲間と雲のパラグライダーに乗った。「夕立や雷の季節だね」と僕が雲に声を掛けると、雲はこんな話をした。

 「そう言えば4、5日前のことだけど、私の上に雷の子が落ちて来たんだ。もっと高い雲の上に、雷の親子が住んでいてね、子どもの雷が、落ちる練習をしていたみたいなんだ。でも、何回やっても途中の雲に引っ掛かる・・・。また私の所へ落ちてきた」

 そこへ突然の大声「途中の雲に落ちてどうする!人の世界じゃずっと昔から『地震、雷、火事、おやじ』って、怖いものの二番手に挙げられているんだ。その伝統が守れなくてどうする。できるもんなら『雷、地震、火事、おやじ』と、おまえの代でトップに挙げられたい、と思っているんだぞ」-。ついにおやじの雷が落ちた。

 
 雷の子がピカピカ光らず落ちてきた

 ゴロゴロ鳴らずに落ちてきた

 低い雲にふんわり落ちた

 雲の上に尻もちついた

     

写生ポイント(矢印を方向を見て描かれたものです。)
更新日 2011年07月20日